いいことなんだろうけど

物欲を刺激するようなものがなかなかない。前回のエントリでも書いたように、SACDP がずっと調子悪いのでこれをなんとかしたいとは思っているのだが、これは、というものがないんだよね。それこそパイオニアの PD-D6 で十分じゃないかと思えてきた。どうせ通常CD用の DAC は固定なので、トランスポートとして安定していればいい。SACD も物凄くいい必要はなくて、ちゃんとそこそこ聴くことができればいいのだ。デジタル系はどうにも投資対効果が小さいように思える。PD-D6 は今55,000円くらいで買うことができるが、じゃあ10倍の値段のを買ったら10倍いいかというとおそらくはそういうことはないのであって、恐ろしくアクの強いオレのシステムのアンプやスピーカーの個性に、デジタル系の差など隠蔽されてしまうだろう。音色の好き嫌いや、A/B 比較すれば情報量の違いなどもあるだろうが、こればっかりは実際に導入してみないとわからない。今度ヨドバシででも実物を見てこよう。今の SACDP でまともに読めない CD を突っ込んでみて読めるようだったら合格。

ただ、最近の傾向として、これくらいの値段の機種が増えてきて、そこそこの値段である程度ちゃんとしたものっていう選択肢が広がりつつあるのはいいことだ。8万円とか10万円って、オーディオをやってると麻痺しがちだけど、家電製品としては十分に高価で、それくらいの値段のものを買ってずっと使うのが健全な消費態度というものだろう。昔使っていたソニーの 337ESD なんて15年くらい経ってもびくともしなかったし音もなかなかよかった。あれくらいしっかりしたものが普通になってくれればいいのだが。

もっと長期的な計画としては、もっとパワフルなアンプで Lowther を鳴らしたらどうだろうという興味があって、より低音がゴリゴリ出ると評判の 6C33C で何かできないかと考えている。モノブロックのシングルなら市販の電源トランスで何とかなりそうなので、それほど予算をかけずに作ることができるのではないかと。ま、そんなのは早くて一年先の話ではあるのだが。