音はというと

なかなか凄いですよ。特に低音がもりもり出るようになったのと、楽器の分離がよくなった。シリコンダイオード状態だと、たとえばヴォーカルとバンドが渾然一体となってしまうところがあったんだけど、整流管仕様にするとヴォーカルが前にいてバンドがあるという位置関係がはっきりする(もちろん、そういう位置関係にないバンドであればそのように聴こえる)。要するに前後の空間が把握できるようになったということなんだろう。それはオーケストラでも言えて、ヴァイオリンと金管が別の位置にいるのがちゃんと分かる。なんで電源がそういうことに寄与するのかまでは理屈がわからんが、単純に眞空を電子が飛ぶ真空管はどんな半導体よりもハイスピードな素子だと言えなくもないので(こういう駄目な屁理屈をこねるから球好きは嫌われるのだが)、まあ気分の問題だ。