6C33C アンプ到着

やっと届いた。しかし、eBay に出てた奴と大分違うぞ。色は黒いし、初段とドライバの球も違うし、整流管も使ってない。好意的に解釈すればモデルチェンジにぶつかって一時的に在庫が切れたのかもしれない。ただ、明らかにコストダウンされているのではないか。ちなみにメーカー名はどこにも書かれていない。珠海で作られていることが記されているだけだ。電圧は 115V/ 230V の切り替え式。当初は昇圧トランスでも使おうかと思ったが、当座はこのままで使ってみることにする。

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けっこうコンパクトで、外寸は 30cm X 30cm くらい。重さは持った感じ 20kg ないな。球は初段が 6J4P、ドライバが 6P6P。6P6P は見るからに 6V6 なのだが、6J4P って何かと思ったら 6AC7 互換らしい。ちなみに内部。

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高級な部品は使ってないな。ただ 6C33C のカソード抵抗はそこそこ立派なメタルクラッドだし、それなりにツボはおさえているというところだろうか。謎なのはダイオードが見つからないところで、どうも上の写真で中央前にあるトランスカバーの内部に納められているようだ。チョークはシャーシ内部にあるので上記カバーの中身はチョークではない。

というわけで、ちゃちなプラスチックの足を山本に交換して、あとはオリジナルのまま鳴らしてみる。ノイズはスピーカーに耳を付けると低く唸っているのがようやく聞こえる程度でまずまず優秀。肝心の音はというと、ちょっと驚いた。柔らかく透明感のある美音で、この無骨であんまり高級とはいえないアンプの音とは思えない。音場が広く定位もしっかりしている。ただ迫力という点では少し欠けるかな。あと高音がもうちょっと伸びてもいい。このへんはまっさらの新品だからこれから変わってくるだろうし、初段とドライバのいかにも安っぽい曙光の球をもうちょっとマシなものに換えても違ってくるだろう。

ただ困ったことがあって、SA-3 との相性が最悪なのである。入力インピーダンスの不整合なのかなんだか、SA-3 を通すと音場は狭いわ音はこもるわなんだか歪みっぽいわで全くダメ。直結だときれいな音なんだけどね。SV-2 では SA-3 があったほうがずっといいのだが。こういうこともあるのだな。