寝覚め

今のメインの音にほとんど不満はない(あらかじめわかっている限界は織り込んで判断した上で、だが)。あるとすればパワーアンプの寝覚めが悪いことである。なにしろ30分はまともな音が鳴らない。単に電源を入れておけばいいというのではなく、30分くらい鳴らさないとダメなのである。逆に、そのあたりで突如変化する瞬間が感じられすらする。安全弁が解除されるというかそんな感じ。同じように猛烈に電気を食うアンプだった MC805-AA でもここまでではなかったのでよく理屈はわからないが、おそらく昔の大排気量単気筒エンジンてのはこんな感じだったのかもしれない。単にアイドリングさせるんじゃなくて実際にしばらくゆるゆる走らないと目が覚めない、みたいな。なにしろ中型免許しか持ってない身としては想像するしかないのだが。なんてことを書いてたら急にまたバイクに乗りたくなってきた。シングルが好きなんだけど、さすがにエストレヤとかじゃ色々恥ずかしい。

さて困るのは新しい音源を入手してわくわくしながら聴く時で、なにしろ CD でいえば半分くらいは本来の音が聴けないわけだから、じっと我慢してまず1枚くらい露払いを聴かなければならない。これも儀式だと割り切れるほど気も長くないのだが、かといって他に方法もない。我慢だな。