845M と 845B

SV-2 には SuperTNT の 845M を使っているのだが、どうもキャラクターが強すぎる気もして一旦 845B に戻してみる。内部構造はよく似ているがメタルプレートとグラファイトプレートという大きな違いがあって、音は全く違う。

SV-2 で使った限りにおいては 845M はきわめて濃厚な音で分厚い音がこっちに迫ってくる感じだが、845B はそういう強烈な性格は稀薄で、分離はこちらの方がいい気はする (それでも安い Valve Art の 845 と比べればずっと芯の太い音だけれど)。ま、しばらくこちらを使って、また 845M に戻して、というように長い目で比較検討していくつもりではある。

で、音の評価にグレツキの三番を使ったのが間違いだった。弦の重なり方がとても繊細な曲なので、球の違いによる表現の違いを聴き分けるにはいいと思ったのだが、じっくり聴いていたらなんか泣けちゃって。心が弱ってる時に聴くべき音楽ではないな。人類の原罪に対する慟哭とでもいったところだろうか。