今度はHovland

SV-2 のドライバ段と出力段の間のカップリングコンデンサを Hovland Musicap にしてみた。これは国内代理店があるのだが、送料を考えるとアメリカから買うのととんとんだったので国内で買った。なぜか代理店のサイトに掲載されている価格よりも安かったので、アメリカから買うよりむしろ割安だったかも。

エージングに時間がかかるらしいコンデンサなのでまだなんともいえないが、明らかに現代的な音。ちょっと人工的な響きがなくはないことと、少し音場が狭いかな、という感じが現状ではあるものの、魅力のある音ではある。欠点と感じられる点は時間とともに改善されてきている (耳が慣れただけ?) ので、100時間もすれば気にならなくなるだろう。休みに入れば10日でエージングなんかすむわな。

しかし SV-2 はノンクリップで 18W しか出ないアンプなのだが、それなりにでかいスピーカーを朗々と鳴らす力を持っている。Musicap を装着したら明らかに低音に締まりが出て、球のシングルアンプということで想像されるような緩さはまったく感じられない。質量ともに十分な低音と、すっきり伸びやかな中高音が相まって大変気持ちがいい。中国アンプはこれに比べると力感は勝るもののなんとなくのぺっとしてるんだよね。音離れがよくないというか。サンバレーのアンプの魅力は (それなりの物量が投入されてる機種に限るが) この音離れのよさなんだよな。このへんは大橋さんが頑固な球屋のおやじではなくハイエンダーでもあるところからくるんだろう。