845

サンバレーの大橋さんのご厚意で、SV-2 という845シングルの旧機種の完成品の中古を安く譲ってもらった。中古といってもちゃんと整備済みなので特性は新品と変わらないし、キットを買ってオレが作るよりちゃんとしてるのは間違いがない。今 MeiXing の 805 シングルをメインに使ってるわけだが、845 ってのはどんなもんだろうと思っていたところだったから、オファーに飛びついてしまったわけだ。

ドライバの EL34 だけ旧 TESLA のものに交換して、電源ケーブルを AET のケーブルで自作して早速聴いているが、繊細で優しくて聴きやすい音だ。所謂 Rock Solid な低音という点では 805 に一歩譲るが、その分中高音の自然さでは勝る。もちろん小柄な 300B シングルなどに比べれば低音はもりもり出てはいるけど。ノンクリップ出力で実測 18W と、出力は減っているが、オレが聴く音量ではどの道出ていたところで1Wか2Wだから問題はなかろう。

845 となると出力管を替えることは経済的に不可能なので (セトロンやRCA でペアで10万とか平気でする) このままで使うわけだが、曙光製の 845 でも別に不満はないなあ。費用対効果を考えるとばかばかしすぎる。

欠点をあげるならば、残留ノイズとトランスの唸りが多少あること。残留ノイズは、能率が 100dB もあるような古典的なスピーカーだと気になるかも、というレベル。トランスの唸りも無音だと1mくらいの距離で聞き取ることができてしまう。そして最大の問題は、まだ代金を払っていないということだ (笑)。連休明けまでには金策しないとな。