妄想

4311B も追い込んで行くとやっぱり色々と不満が出てくるわけであり、既に「次」を考え始めている。もちろん資金のあてもないし、まだ 4311 をもっとうまく鳴らすべくやることは色々あるわけだが、妄想するだけならタダだ。

基本的に余の辞書にはコストパフォーマンスの文字しかない。出来るだけ安くてできるだけいい感じのものが欲しい。音がよければ高くても、などとは死んでも考えられない。というわけで今気になっているのは、一つは nOrh Classic 7.0 である。こないだ nOrh を手放したばかりでなんなのだが、これは ScanSpeak のユニットなのに送料込みで $995 という驚き価格。使われてるユニットも定評のあるもので、ツイータは Vienna Acoustic S-1 と同じなのかな。ウーファーのグレードは nOrh の方がはるかに上だが。

もう一つは、AURUM CANTUS Leisure2 という中国製のスピーカー。なんでこんなものが気になるかというと、かの Red Rose Music Rosebud の旧モデルと実質的に同じものなのだそうだからだ。Rosebud が国内定価50万、もっと安い LS1 だと考えても30万位なのに対し、AURUM CANTUS は香港の業者に見積もりを取ったところ送料込みで約 $600 だから邦貨換算7万強ということで、7万でハイエンドですよ奥さん! (何か違う)

要するに JBL をしばらく聴いてると繊細さが欲しくなり、繊細な音をしばらく聴いてると JBL が欲しくなるという無間地獄から抜け出せないでいるわけだが、それで行くとおそらく nOrh の方がオールマイティーなんだと思う。ユーロの高級ユニットは比較的ロックも得意なものが多いし、ScanSpeak 9300 なら弦楽器もきれいに鳴らすだろう。一方 AURUM CANTUS の方は小さなウーファーにリボンツイータという構成だから、徹底的に高音の透明感を狙っていることが推測できる。幸いなことに ROSEBUD の方はどっか高級店にアルマーニのスーツ着てロレックスでもはめてけば聴かせてもらうことは可能だろうから、機会を見つけて聴いてこよう。モノは中国製の中堅どころなのにありがたがって売って、客の値踏みをする店はバカみたいだな。

しかしマーク・レビンソンもこんな商売してるとそのうち訴えられて破産するぞ。アンプではさらにひどい商売をしてるらしいし。