4311

JBL 4311B が届く。塗装が剥げてたりネットの枠が折れてたりツイータのキャップが凹んでたりするがどうやら音に影響はなさそう。さっそくつないで聴いてみる。以前持っていた L26 に比べるとずっとバランスがよくおとなしい音。そうそう、4301B もそんな感じだった。よく JBL は乾いた音だといわれるし、実際たとえばあまりディストーションのかかってないギターの音などはぱきっと乾いた音なのだが、フェンダー・ローズの音は濡れ濡れだし、女性ヴォーカルもどっちかといえばソフトな方向だ。

30cm ウーファーをダイナコがちゃんとドライブできるか気になっていたが、別に変に膨らむこともなく、バスドラの連打もごちゃごちゃになることはない。少し古めのロックやジャズロックっぽいものをいくつか聴いた限りでは、やはりこれはロック系の音楽をやってた人間のスピーカーだなと。自分の知ってる音がするんだよね。ギターの音にそれが顕著で、ストラトをツインリバーブに突っ込んでそこで弾いてる感じがよくわかる。

逆にオケの弦などはやや平板になるか。前後方向の音場はあまり感じられない。でもそれはだからどうしたというレベルの話だが。それが欲しいのであればそういう音を出せるスピーカーはいくつもあるので、わざわざ JBL のスタジオモニタを選ぶ理由はない。

JBL→ユーロ2way→JBL→ユーロ2way→JBL と同じところをぐるぐるまわっていたが、やっぱりオレは JBL が好きなんだな。このスピーカーもそのうち買い替えることになるんだろうが、次は多分もっとでかい JBL になる気がする。この 4311B を買ったのは、単純にガキのころからグレーの 4311 が欲しかったというのが大きいので、欲しかった玩具をようやく手に入れたような気分だ。すげえ感動する! という音ではないが、耳障りなところのない中庸の音を出すスピーカーなので、そこが案外唯一無二なところではある。

そういえば nOrh のプリだが、いい音なんだけどどうにもボリュームポットがしょぼい。ということでソフトンのアッテネータでも付けてみようかと思ったら、購入先の商社が行方不明で入手不可能とのこと。仕方がないのでいつものアルプスのミニデテントに交換。安いボリュームはすぐにガリが出るので、それが無くなるだけでも気分がいいというものだ。