お宅訪問

知人が SATRI アンプがイイ! というのでお宅にお邪魔させていただき聴かせてもらった。SCA-7511 という小さいアンプと、AMP-5511K というキットの完成品でずっと大きいものの二つ。IC のバージョンが違ったりするのでそのあたりも音の違いに含まれるわけだが、SATRI は確かに恐るべしだ。ノイズが全くなく、トランジェントが異様にいい。ぱっと入ってすっと消える。今まで聴いたことがない音だが違和感はないという不思議な感じ。ただ大きな 5511K の方がやはり余裕があり、スピーカーも選ばない感じではあった。球ヲタクのオレとしても「こういうのもありなんだ」と思わされた。

オレの EntryS も担いで行ったのだが、ちょっときれいにまとまりすぎるかな。おそらくこういう現代的なユーロ 2way を使うのがもっとも設計者の意図に近いのだろうが、激しい音楽は聴けなさそうではあった。それでも、その知人のように巨大なシステムをしゃぶり尽くしたような水準の人がはまるのもわかる気はする。小さな簡単な構造のアンプが軽々とスピーカーを駆動するのは不思議な光景だ。

とはいうものの、以前も聴かせていただいたマッキン+JBL の巨大なシステムで How The West Was Won を聴いてひっくり返ってしまう。マーシャルの音がするんだよ! 50m くらい向こうにステージがあるスタジアムの光景が浮かび上がるんだよ! やっぱりオーディオは1に物量2に音量、34がなくて5に予算だね! もっともオレの部屋は狭いので、生活に支障を来さないレヴェルでできるだけ大きなスピーカー、なんて考えると非常に中途半端だ。ハセヒロのバックロードに適当なフルレンジのユニットっていうあたりが一番無難なのかしら。そういえばマーキュリーのユニットが余ってたな。

とにかく、MCトランスやケーブルなどを貸していただいてオレもご満悦。良くできた人の音を聴くのは参考になるよ。しかし伺うまでは SATRI をおそらく買うことになるだろうと思っていたが、バックロードにノックアウトされて帰ってくる結果になってしまった (笑)。