頭を冷やして

2A3 シングルである HC-2 と KT90PP である Stereo70改を聴き比べる。

まず 2A3 は、

  • すっきりと伸びる。端正。
  • 低音は量は十分だが緩い。
  • 音場は広い。
  • ハムバランサのおかげで残留ノイズは無視できるレベル。

一方 KT90PP は

  • 丸くて太い。レンジが狭いわけではない。
  • 低音の制動が効いている。
  • 2A3 シングルに比べるとやや音場が中央に寄る。
  • 強引に無帰還にしているせいもあってノイズはやや多い。が、音が出ていれば気にならないレベル。

という感じで、どちらも美点もあれば欠点もある。いちばん良いのは 2A3 を高音に、KT90PP を低音に振り分けたバイアンプなのだろうが、いかんせんスピーカーの側でバイワイアリングが出来ないので不可能。結局好みも勘案して僅差で Stereo70 の勝ち。HC-2 には当初の構想通りサブに回ってもらう。

が、あまりにいいのでへっぽこ自作スピーカーではもったいなくなり、思わず「汝のあるべき姿に戻れ、クレジットカード!」とばかりにリボ払いカードをレリーズし、スピーカーを買ってしまう。買ったのは ALR/Jordan EntryS。あまりに定番だが小ささが魅力なのと音が気に入ったので。HC-2 との組み合わせは非常に具合がいい。大きさからは想像できないくらい低音が出るので苦労するくらい。すっきりと端正な音で、BGM にちょうどいい感じか。というわけでデスクトップはこんな具合。↓

しかしきたねえなあ。写真撮るなら掃除しろ > 自分。