実験精神

というわけで、結局バイアス調整範囲を拡大して EL34/6CA7 以外の五極管を使えるようにしてみる。ポテンショメータを 2W/20K のものに交換し (高かった!) バイアス抵抗の定数を変更する。問題の出力管だが、あまり使われない球を試してみようという更なる実験精神が頭をもたげ、 Ei の KT88 互換球である KT90 を使うことにする。KT90 の雄姿↓

音の方はというと、元の EL34 に比べると甘さ控え目で中高域の張り出しが強い。ぴかぴかの新品だからまだこれから少し角が取れてくるとは思うが、現時点では弦の音などがやや硬い。一方ボーカルの生々しさはこちらの方が上だ。また、電源を入れてから音が落ち付くまでの時間が EL34 より大分長いので使う上では多少注意を要する。

音に関しては一長一短があるので時々載せ替えて楽しめばいいか。あと気になるのは、NFB 抵抗を取っ払った方が音がいいという話を仕入れたことで、これも今度試してみよう。