真空管二題

エレキット用の東芝 6BM8 と、プリアンプ用の Amperex Bugle Boy 6DJ8 を別々にオークションで落札していたものがほぼ同時に届いた。6BM8 の方は元の Ei に比べるとぐっとクリアで繊細な音になった。しかし当時東芝はこんな球が将来オーディオ用に珍重されるようになるなどとは思ってもいなかっただろう。オレが子供の頃古いテレビから抜いて壁にぶつけて爆発させて遊んでいたような球にもこの球が含まれていたのかもしれない。

6DJ8 の方は、当初ハムが多くてまるでダメだと思ったが、しばらくすると落ち着いてきた。Philips の 6922 に比べるとまだ大分ノイズは多いが、それでも離れていれば気にならないレベルにはなった。ノイズを別にすれば、余韻がきれいでいい球だ。eBay で買ったので国内で買うのに比べればかなり安かった (それでも十分高いが)。

これで真空管類はすべてそれなりに評価の高いものでまとまった。実験精神の発露としては、ST-70 のバイアス調整幅を大きく取れるように改造して EL34 以外の五極管を使ってみたいというのはあるが。