やってもーたもの

衝動買いした CDP が届く。モノは REVOX B226SG という太古の機種。なにしろ往年の名機という奴に弱いもので、そういうのが安く売られていると手が出てしまうのを何とかしないといけない。なにしろ1989年当時32万かそこらだったものが今ならオレでも買える値段なわけだ。太古といっても今まで使っていたソニーの 337ESD よりは新しい (笑)。

現状で機能的問題はないのだが、比較的壊れやすい機種で、壊れたら直らないので保証なし、ほとんどジャンク扱いという条件だったので安く買えたのだった。届いたものは小傷はいくつかあるが比較的状態も良く、まあまあ大事にされていたもののようだ。リモコンははじめからないが、非常に詳細な三カ国語で書かれたマニュアルがついてくる。

スイングアームメカ (CDM-4 だったかな) を使った代表的な機種の一つで、あの STUDER A730 の弟分に当たる。音はさすがに良くて、弦やピアノの音に感じていた違和感がかなり減った。一方人の声は生楽器の音に比べると若干不得手かもしれない。もっとも内蔵 DAC の音と外部 DAC の音を切換ながら聴いてもそれほど大きな違いはなく、トランスポート部の占める割合がかなり大きいみたいだ。内蔵 DAC はややサ行がきついかな。それでもスペック的にははるかに上回る SUPER DAC 2496 とほとんど変わらないんだから立派なものだ。

とりあえず、今まで懐疑的だった、トランスポート部が音をかなり支配しているのだという事実を目の当たりにしたこと、「音楽性」という曖昧な言葉でくくられてしまうものの正体の一端を見ることができたように思う。その意味でこの買い物は成功だったし、壊れない限りかなり優秀なトランスポートとして使うことができる。さて、いい DAC が欲しくなってきたぞ (苦笑)。