デスクトップシステム

間もなく nOrh のスピーカーが届くこともあり、デスクトップ用に安いプリメインを探していたら、ヤフオクで大昔の LUXMAN の安物が3,000円ほどで出ているのを見つけて落札する。売り主は高松の天台宗の寺の坊主。

ものは SQ707というもので、オレが生まれたちょっと後くらいの機種らしい。当時の定価も35,000円ということで、物価水準を考えれば高いのかもしれないが普及機だ。状態は多少レタリングが剥げているところがあるのと、ボリュームに何度か回せば消える程度のガリがあることを除けば良好。中を開けてみると、なかなか立派な電源トランスがあったり、コンデンサ類も日本ケミコンのものだったりして、安物なりに気を使っているのが伺われる。

内部の埃をブロワーで飛ばし、ボリュームにケイグの赤を吹き、接点に Setten No.1 を塗って音を出してみる。音はというと、なにしろ石のアンプなのに17Wしか出ないところからも推察されるように、出力や帯域を欲張らないで生き生きとした音を出している。色々検索してみると、上位機種よりもむしろそのシンプルさのおかげで生々しい音が出ると評価されていたようだ。なんにしろ3,000円台でこの音がするなら大満足だ。

ところでこのプリメインにはちゃんとヘッドフォンジャックがあるので、試しに手元の安物ヘッドフォンを突っ込んでみたらなかなかよい。もう少しまともなヘッドフォンを買ってみるかなあ。夜中なんかにはヘッドフォンもいいだろうし、そもそもこの狭い部屋ではスピーカーを苦労しておくよりヘッドフォンにちょっと奢った方が幸せかもしれないなどと少し思った。