アンプの音楽性

アンプの音楽性なんてのは体のいい逃げ口上というか戯れ言というかそんなもんだと思うんだけど、思い付きでダイナコ改をメインシステムにつなげてみてちょっと考えを改めた。中国アンプより高音の伸びや低音の量感は劣るのだが、でかいスピーカーを苦もなくドライブするし、何より音が気持ちいいのである。あそこが気になるとかここが気になるとかいうことがなくて、すっと耳に入ってくる。空間表現は五極管PPであるにもかかわらず805シングルよりいいくらいだ。

今までどう使ってもいまいちという感想が先に立っていたアンプなんだけど、今回はちょっと驚いた。おそらく強力なプリアンプでドライブしてるのも効いていると思うんだけど、バランスがいい。これだけリラックスして聞けてしまうと、オーディオは趣味として成り立たなくなってしまうな。